@ And Then There Were None / Letter From America |
1982年 |
A And Then There Were None / Letter From America / Raindown |
1984年 |
(@)はアルバム「Something Wicked〜」のリリースに先行して発表されたシングル。A面の「And Then There Were None」は実は、アルバム収録のものとはミックスが異なる。サビのコーラス部分で、突然深いリヴァーブがかかるのが、オリジナルである。 (@)のB面の「Letter From America」は当時はアルバム未収録曲であったが、その後のアルバムの改定に際し、通常収録されるケースも多くなった。 (A)は、上記2曲に「Raindown」を加えた、12”のマキシ・シングル盤である。 |
@ When You Wish Upon A Star / Jessica |
1981年 |
A Heigh Ho / Twinkle Twinkle Little Star |
1981年 |
経営困難に陥ったPyeレーベルが、バンドになりふり構わずリリースさせた、エニド版ディズニー・ワールド。ただ、エニドとディズニーという組み合わせは思いのほか悪くなく、個人的には大好きである。 (@)は、「ピノキオ」で有名な「星に願いを」。エニド流のストリングス・シンセが非常に美しい。 (@)のB面「Jessica」は、後に「Something Wicked〜」のアルバム収録でリメイクされたのとは、別の初期バージョンである。ここではまだF.リカーリッシュがギターを弾いており、彼らしい滑らかな曲の印象となっている。 (A)は「白雪姫」の小人が行進する際に歌われる「ヘイ・ホー」。このような曲でもエニドらしい、クラシカルで壮大なアレンジとなっており、特に中間部のギター・ソロのカッコよさは特筆ものである。 (A)のB面の「Twinkle Twinkle Littele Star」は、後に「Song For Europe」と改題され、リメイクされた。この原曲も、まだリカーリッシュがギターを弾いており、リメイク版より荒々しく、かつアンサンブルが重たい印象がある。 |
665 The Great Bean / Golden Earrings |
1980年 |
1stアルバム収録の「The Devil」のバンド・アンサンブルをバックに、R.J.ゴドフリーの語りのようなボーカルを乗せたような作品。本作はオリジナルとコンピレーション収録等で、特にバージョンの違い等は発見されない。 B面は、過去のシングル曲の再収録である。これでシングルA面とB面でトータルの曲数が1曲異なる理由が明らかになった。 |
@ Dambursters March/Land of Hope & Glory / Skyebort Song |
1979年 |
A Fool / Tito |
1980年 |
(@)は英国でポピュラーなマーチと「第2のイギリス国歌」をメドレーにしたライヴ録音だが、実はこの曲のライヴ音源は非常に類似しているものが筆者の確認している限りでも3種類ぐらい存在する。(詳細なデータは未検証) 従って本曲がシングルとしてコンピレーション等に収録されていたとしても、オリジナル・シングルと同一バージョンであるかどうかは確実ではない。 (@)のB面「Skyebort Song」はイギリスのトラッドのアレンジ曲。これもコンピレーションには良く収録されているが、シングルのオリジナル音源はミックス違い。ややスケール感に乏しいミキシングがなされている。 (A)は歌もののシングルだが、後の「Letter From America」と同一のメロディーで歌われており、元曲となったものと思われる。 (A)のB面「Tito」は、後に「Evensong」としてリメイクされる原曲である。リメイク版とはメロディーの節回しや展開が、やや異なる。 |
@ The Lovers / In The Region of The Summer Stars |
1976年 |
A Golden Earrings / Omega |
1977年 |
(@)は1stアルバムからの初シングル。非常な希少盤で、筆者も最近、海外オークションでようやく入手した。なんとLPバージョンとはミックス違い、ほぼモノラルに近いミックスである。CD化などもとよりなく、この盤が唯一の音源である。 (A)はEMIからの2ndシングル。「Golden Earrings」はコンピレーション・アルバム等で多く収録されているが、実は原盤は主にミックスが異なる。ピアノのイントロが1回のみで、「Borocks!!」の叫び声がなく、バンド演奏に入ってワウのかかったギターのバッキングがチャカポコと音量が大きいのが、オリジナルである。ただし、後半の劇的な場面展開は、非常に佳曲だと思う。 (A)のB面の「Omega」は、シンセとギターとパーカッションのみによる、アンビニエント的な作品。主たるメロディーもないような曲なので、なぜこんな曲をシングルにしたのか??個人的には疑問に思う。 |
@ Itchycoo Park / Sheets of Blue |
1986年 |
A Salome / Salomee |
1990年 |
(@)はアルバム「Salome」リリース後に、中期エニドのシングルとしては最後となった作品。A面の「Itchyoo Park」はリズムマシーンによるドラムの上に、S.スチュワートのボーカルが乗っかったポップな曲で、もはやエニドたる必然性はほとんど感じられない。 (@)のB面の「Sheets Of Blue」は、アルバム「Salome」のテイクをそのまま収録している。 エニド名義の最後のシングルとなった(A)は、バンド解体後、R.J.ゴドフリーが若手メンバーばかりを起用して、エニドをダンス・ミュージック・バンドとして生まれ変わらせた時期の、唯一残されている音源。 (A)のA面の「Salome」は、アルバム収録の同曲を、ダンス・ミュージックとして完全にリメイクしたもの。 B面の「Salomee」は、後の「Dark Hydrelic」と同一のシーケンス・パターンに乗せて、原曲をさらに跡形もなくブチ壊している。ほとんど別の曲と言っていい。 当時の英国のエニド・ファンのブーイングを買ったのも、無理はない。 |